[2020_02_24_01]芦浜原発 白紙撤回から20年(三重テレビ放送2020年2月24日)
 
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芦浜原発 白紙撤回から20年

 旧度会郡南島町と紀勢町にまたがる芦浜原子力発電所の計画をめぐり、北川元知事が県議会で「白紙撤回」を表明してから、22日で20年になります。
 1963年に浮上した芦浜原発計画をめぐっては、県が原発関連の予算を計上し、県議会が立地調査の推進を決議する一方、地元では推進・反対両派の対立が続き、当時の北川知事は、約2年半の冷却期間を置いて地元の声を聞くなど調査・検討を重ねた結果、2000年2月22日「同意と協力が得られている状態とは言い難い」と述べ、白紙撤回を表明。中部電力は同じ日、計画断念を発表しました。
 鈴木知事は会見で、「地元が紛糾する中で、当時の知事が大変重い決断をされたと思う。推進・反対双方が37年もの長きにわたって苦しみ、生活にも大きな影響を受け続けたことには、県にも責任の一端があったことは事実であり、それが続くことを避けるための当時の知事の判断だった。」と述べ、20年がたち、住民の分断は解消したという認識を示しつつ、住民感情には配慮が必要だとも話しました。
 また鈴木知事は、原発の誘致については「全く議論さえない」としたうえで地域振興の必要性に触れました。

(鈴木知事会見)「原発いかんに関わらず、人口減少下にあっても地域で安心して暮らしていけるように医療・交通・産業など、関係機関と連携して、県としても力を注いでいかないといけない。」

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