[2020_01_23_02]“伊方原発の審査は適正” 運転認めない仮処分で規制委員長 (NHKニュース2020年1月23日)
 
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“伊方原発の審査は適正” 運転認めない仮処分で規制委員長

 愛媛県にある伊方原子力発電所3号機について先週、広島高等裁判所が運転を認めない仮処分を決定したことに関して、原子力規制委員会の更田委員長は「司法判断に介入するつもりはない」としたうえで、伊方原発の審査は適正だったとする考えを述べました。
 先週17日、広島高等裁判所は四国電力の伊方原発3号機について、地震や噴火で住民の生命や身体に具体的な危険があるなどとして、運転を認めない仮処分を決定しました。
 これについて原発の安全性の審査を行っている原子力規制委員会の更田豊志委員長は22日の定例会見で「司法判断に介入するつもりはない」としたうえで、裁判所が原発の近くに活断層がある可能性を否定できないとしたことに触れ、「裁判所が指摘した地盤のデータも議論していて、結果は原発の耐震性に影響を与える可能性は認められないというものだった」と述べました。
 また、裁判所が熊本県の阿蘇山で巨大な噴火が起きた場合に原発に降り積もる火山灰の影響が過小評価されているとしたことについても「設計の想定を超える量の火山灰が降った場合にも、非常用の冷却設備で原子炉を冷やせることを審査では確認していて、過小評価とは思わない」と述べ、審査は適正だったと強調しました。
 伊方原発3号機は現在定期検査中ですが、広島高裁の仮処分の決定で、検査が終わることし4月以降も運転ができない状態が続く見通しです。
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