[2018_12_20_02]南大隅町長 核のごみ誘致派から1000万円受け取る(南日本放送2018年12月20日)
 
参照元
南大隅町長 核のごみ誘致派から1000万円受け取る

 原発から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる核のごみの最終処分場受け入れを一時検討していた南大隅町の森田俊彦町長が、処分場誘致を求める町内の会社社長ら4人から、9年前にあわせて1000万円を受け取っていたことが分かりました。町長は「選挙資金として借りたものではない」としています。
 20日、会見で南大隅町の森田町長は、1000万円を受け取ったことを認めた上で「個人として借りたもの」と主張しました。
 会見などによりますと森田町長は、4月に初当選した2009年の当選前となる1月から4月ごろにかけて、原発から出る「高レベル放射性廃棄物」いわゆる核のごみの最終処分場の誘致を求める東京の会社役員や南大隅町内の会社社長ら4人から、2回に分けてあわせて1000万円を現金で受け取ったということです。
 南大隅町を巡っては、核のごみの最終処分場誘致を検討した過去があり、現金を渡した町内の会社社長の1人は「処分場を誘致すると言うから選挙資金として貸した」とMBCの取材に対して話しています。
 森田町長は2009年4月の初当選後、処分場の受け入れを容認する姿勢を示していましたが、議会で放射性物質の持ち込みなどを拒否する条例が可決されたほか、原子力関連施設の誘致を巡るやりとりの権限を、森田町長に現金を渡した4人のうちの1人に一任するとする委任状を渡したことが批判され、その後、誘致を反対する立場を表明しています。
 森田町長は、借りた1000万円については、うち800万円を去年返済し、残りの200万円も返済する意思があるとしています。

(森田町長)「会社の借り入れ金の返済などがあり、非常に短期的にお金が必要だった。そういう状況の中で『お金を貸すよ』という話をいただいた。選挙活動で使ってないもので、民間人の時に自分の会社に使ったお金だった。今回、何も選挙運動費用収支報告書などに記載していない状況だった。処分場誘致推進派の方々にしてみると、番狂わせだったかもしれない」

 森田町長は、借金の理由や使い道などについてこう述べ、借りた1000万円についてはあくまで個人の借り入れで、処分場誘致を進める見返りではないとするとともに、町長を辞任する考えがないことを表明しました。

KEY_WORD:_: