[2018_11_17_02]柏崎刈羽原発ケーブル火災−所長、柏崎市長に謝罪(新潟日報2018年11月17日)
 
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柏崎刈羽原発ケーブル火災−所長、柏崎市長に謝罪

 東京電力柏崎刈羽原発の敷地内で1日に発生した電気ケーブルの火災で、同原発の設楽所長は16日、柏崎市の桜井市長と面会し、情報伝達の不備などを謝罪した。桜井市長は「あまりにも初歩的なミスだ。改善に取り組んでもらいたい」と苦言を呈した。
 火災は1日朝、地下通路に収納されている電気ケーブルの接続部が溶解した。東電が把握していた火元の位置情報が、出動した市消防本部に伝わらず1時間半も対応が遅れた。
 市などに第一報を伝えるファックス送信も30分近く遅れた。
 設楽所長は「市民や多くの方々に心配をお掛けしたことをおわびする」と陳謝。
 同原発内に同様のケーブル接続部が95箇所あり、うち使用済み核燃料の冷却用電源のケーブルが71箇所だと明らかにした。
 原因の調査結果については「来年1月をめどにまとめる」として詳細を示さなかった。桜井市長は「なぜそこまで時間がかかるのか」と疑問を呈した。
 桜井市長は火元の通報内容が「平面上の場所だけで、地下のことは伝わっていなかった」と指摘し、ファックス送信の遅れにも「市民は正確で早い情報を求めている」と改善を求めた。桜井市長は13日付で設楽所長に火災の詳細な説明を求める文書を送っていた。

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