[2018_11_02_01]<高速炉>「もんじゅ後継もナトリウム冷却に」国に要望(毎日新聞2018年11月2日)
 
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<高速炉>「もんじゅ後継もナトリウム冷却に」国に要望

 廃炉作業中の高速増殖原型炉もんじゅに代わる高速炉開発について、もんじゅの建設や運営に携わった事業者が2日、もんじゅで採用されたナトリウム冷却炉開発を継続するよう経済産業省の作業部会に要請した。部会はナトリウム冷却炉を軸に検討し、今後10年間の開発工程表を年内にまとめる方針だ。
 この日の部会に出席した三菱重工業、電気事業連合会、日本原子力研究開発機構の幹部らは「他国でも開発の主流で技術的蓄積もあり、2040年代までに運転開始できる」などと説明し、ナトリウム冷却炉の優位性を説明した。
 ただ、ナトリウムは扱いが難しく、もんじゅは事故やトラブルが相次いで廃炉に追い込まれた経緯がある。鉛やヘリウムガスを冷却材に使う方法もある。
 高速炉は、プルトニウムを消費しやすくした原子炉で、原発の高レベル放射性廃棄物を減らせる。もんじゅは4段階の開発の2段階目の原型炉で、消費した以上のプルトニウムを生み出すことを目指した。後継炉は3段階目の実証炉から開発を再開する。【鈴木理之】

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