[2018_10_09_01]「町が消えた」広がる液状化 インドネシア・スラウェシ島 自衛隊が被災者空輸(動画)(ハザードラボ2018年10月9日)
 
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「町が消えた」広がる液状化 インドネシア・スラウェシ島 自衛隊が被災者空輸(動画)

 インドネシア・スラウェシ島のパルでは、巨大地震と津波によって、地震発生から10日以上過ぎた今も、液状化が拡大しており、被災者の捜索・救助活動や復旧作業にも深刻な影響を及ぼしている。
 先月28日にスラウェシ島で起きたマグニチュード(M)7.4の地震と津波による犠牲者の数は、8日現在で1948人にのぼる。このうち、揺れが最もひどかったミナハサ半島のパルでは1539人が死亡し、犠牲者の数は更に増える見込みだ。
 インドネシア国家災害管理局(BNPB)のストポ・プルウォ・ヌグロホ報道官によると、震源に近いパルでは、巨大地震の影響で液状化被害が凄まじく、南部では地中から湧き出た大量の泥水によって建物が700メートル近く移動したというほか、最大3メートルの深さの泥に家が埋もれる被害も報告されている。
 広い範囲で液状化や土砂崩れ、地すべりが同時多発的に広がっていることから、孤立する集落が多く、物流支援も停滞しているという。
 こうしたなか、自衛隊による国際緊急援助隊が6日、隣のカリマンタン島に到着。医療チームと支援物資をスラウェシ島へ運ぶとともに、現地の被災者をパルからカリマンタン島のバリクパパンに輸送する作業を進めている。

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