[2018_09_01_04]大間原発 工事再開延期へ 24年度運転、ずれこむ公算 規制委審査、終了めど立たず(デーリー東北2018年9月1日)
 
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大間原発 工事再開延期へ 24年度運転、ずれこむ公算 規制委審査、終了めど立たず

 電源開発(Jパワー)が青森県大間町に建設中の大間原発で、目標としてきた2018年後半の本格的な工事再開を延期する方向で最終調整していることが複数の関係者への取材で分かった。原子力規制委員会による新規制基準への適合性審査が長期化しているのが要因。31日、社内で今後の工程を議論したとみられ、9月4日に関係自治体に説明する見通しだ。24年度ごろを想定していた運転開始もずれ込む公算が大きい。
 Jパワーは14年12月に審査を申請。当初は1年程度で審査を終える予定だったが、15年9月に目標を1年遅らせ、16年9月にも2年先送りしていた。
 しかし、津波、地震関係で計24回行われている審査では、議論が終了するめどが立っていない。建屋の耐震性という議題も残されており、審査はいまだ序盤の段階だ。 さらに、同原発は全炉心でプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使える世界初の「フルMOX原発」であり、他の原発とは異なる視点で議論が繰り広げられる見込みだ。工事再開時期を巡っては、Jパワーの楠瀬昌作大間現地本部長が今年6月の町議会原発対策特別委員会で、目標実現は「非常に厳しい」との認識を示していた。

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