[2018_07_09_02]「核のごみ」処分場どこへ? 札幌で住民向け説明会 超巨大地震の可能性ある地域は?(HBC2018年7月9日)
 
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「核のごみ」処分場どこへ? 札幌で住民向け説明会 超巨大地震の可能性ある地域は?

 何万年も地下に埋めておく場所はどこになるのでしょうか。原発からでる高レベル放射性廃棄物いわゆる「核のごみ」について、国が去年発表した最終処分場となりうる地域を色分けした地図に基づき、9日、札幌で住民向けの説明会が開かれました。
 「説明会には50人以上が参加し、核のごみの最終処分に関する説明に耳を傾けています」(記者)
 説明会は原子力発電環境整備機構=NUMOが主催し、「核のごみ」の地層処分の仕組みなどについて説明されました。NUMO主催の説明会をめぐっては去年11月、札幌と名古屋で委託業者が学生に謝礼金の支払いを持ちかけて参加させていたことが判明して以来延期され、今回が道内では8か月ぶりの開催です。
 最終処分場では核のごみを地下300メートルの深さの安定した地盤に閉じ込めますが、放射線の数値が安全なレベルに下がるにはおよそ10万年かかるといわれています。国が去年7月に発表した「科学的特性マップ」は、専門家が火山や活断層の有無などを基準に日本全国を最終処分場として適しているかどうかを判断し、4段階で色分けしています。道内では広い範囲が「好ましい可能性が高い地域」とされ、特にオホーツク海側などの沿岸部は「輸送面でも好ましい地域」と判断されています。
 千島海溝沿いの超巨大地震の可能性がある地域も「最終処分場として好ましい地域」とされている点について質問が出ると…。
 「地下深いところは地震の揺れの影響が少ない。溶岩が流れることなどを避ける意味で(マップを)作った」(NUMO・伊藤眞一理事)
 「どこまで信頼性があるのか全くわからないところが不安」(参加者)
 「(処分場選定について)合意形成をどうするか関心がある」(参加者)
 国は今後、色分けした地域の文献やボーリング調査などを20年程度かけて進め、処分場の候補地を絞り込んでいくことになります。

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