[2018_07_05_18]塑性変形(そせいへんけい)(日本大百科全書(ニッポニカ)2018年7月5日)
 
参照元
塑性変形(そせいへんけい)

固体材料が力を受けて変形するとき、力がある限度より小さい場合は力を取り去ると完全に元の形に戻る。この範囲を弾性範囲というが、この範囲を超えて変形を与えると、力を除去しても元の形に回復しなくなる。この変形を塑性変形といい、多くの金属材料では層状のすべりによって塑性変形する。これは、粘土に力を加えて変形させたとき、その形が保たれるのと同種のもので、金属材料の加工で切ったり削ったりすることなく、押したりたたいたりして目的の形にする塑性加工は、固体材料の塑性変形能を利用したものである。[林 邦夫]


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