[2018_06_07_01]規制委 再処理工場を現地視察(NHK2018年6月7日)
 
参照元
規制委 再処理工場を現地視察

 六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場で、重大事故の対策や保守管理の体制を確認する国の原子力規制委員会の現地調査が行われました。
 六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場では去年、必要な点検を長年怠っていたことが明らかになり、本格運転の前提となる原子力規制委員会の審査が中断していました。
 一定の対策がとられたことから、先月、審査が再開され、7日は、国の原子力規制委員会の田中知委員長代理や原子力規制庁の担当者が2年ぶりとなる現地調査を行いました。
 このうち、緊急時対策所と呼ばれる重大事故の際の対応拠点の建設現場では、既存の施設の2倍近いおよそ360人が収容可能で、国が設けた基準に基づき、大地震の揺れに耐えられるよう設計されていることを確認していました。
 また、去年8月に雨水が流入して審査が中断するきっかけとなった非常用の発電機が入る建屋の外では、雨水の流入経路となった場所に設置された2重のフタなどを確認し対策状況を見て回りました。
 このあと、保守管理の体制を調べるための社員への聞き取り調査も行われ、原子力規制庁の担当者が現場の社員の品質管理に対する意識の高さを確認していました。
 原子力規制委員会は、今回の現地調査を踏まえ、本格運転の前提となる今後の安全審査を進めていくことになります。
 原子力規制委員会の田中知委員長代理は「これからの審査を進めるうえで現場を見たのは有意義だった。品質保障の問題については継続が大切であり、今後、さらなる改善が必要だ」と話していました。


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