[2017_06_14_01]<茨城被ばく>「適切な作業方法でない」規制委員長が批判(毎日新聞2017年6月14日)
 
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<茨城被ばく>「適切な作業方法でない」規制委員長が批判

 日本原子力研究開発機構・大洗研究開発センター(茨城県大洗町)の作業員被ばく事故で、原子力規制委員会の田中俊一委員長は14日の定例会見で「適切な作業方法ではなかった」と原子力機構を批判した。
【図説】内部被ばく事故、どのようにして起きたのか
 事故は今月6日、26年間開けていない核燃料物質入りのステンレス容器を点検のために開封作業中、中のビニール袋が破裂して発生した。この施設には密閉された作業台が36台あったが、点検は密閉されていない簡易な作業台で行われた。田中委員長は「(今回のような)作業をする場所ではない」と問題視した。
 また、9月に原子力規制委員に就任する山中伸介・大阪大副学長(61)が原発の運転期間を原則40年に制限していることを「短い」と発言したことについて、田中委員長は「簡単に短いとか長いとか言えるものではない」と苦言を呈した。その上で、規制委の認可を得れば「例外」として最長20年の延長もできる現行ルールについて「今すぐ見直すだけの技術的な蓄積はない。何の根拠もないのに、法律を変えていいとはいかない」と指摘した。【鈴木理之、柳楽未来】

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