[2017_05_11_02]再処理工場 軽微故障を未処置 「異常な状態」と規制庁(東奥日報2017年5月11日)
 
 日本原燃の六ヶ所再処理工場で、複数の軽微な機器故障が長期にわたり未処置となっていることが10日、原子力規制庁が公表した原燃担当者との面談録で明らかになった。規制庁は「異常な状態」とし、改善計画を示すように求めている。
 指摘したのは、通常点検で見つかる軽微な計器故障などで、発表対象にならない「不適合」レベルの事象。
 規制庁によると、低レベル廃液処理建屋の警報故障など長期間未処置となっている不適合事象が複数確認されたものの、全容把握には至っていないという。規制庁は「原燃白らが全容を把捉できておらず、問題意識を持って対応しているのか疑問」と批判した。
 一方、原燃側は「不適合事象に応急処置を講じていたが、恒久的な対策は遅れている」と釈明。未処置案件の全容を把握するため、2013年までさかのぼり社内調査を実施しているとした。  (阿部泰起)
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