[2017_04_04_02]玄海原発再稼働に松浦市長が反対表明(長崎文化放送2017年4月4日)
 
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玄海原発再稼働に松浦市長が反対表明

 佐賀県の玄海原発3・4号機の再稼働について原発から半径30キロ圏内に位置する松浦市の友広郁洋市長(74)は再稼働に反対の意思を表明しました。
 玄海原発3・4号機をめぐっては国の安全の基準を満たしたとして九州電力が今年中に再稼働することを目指していて、立地する佐賀県も近く態度を表明すると見られています。これに対し全域が原発から30キロ圏内に入る松浦市の友広市長は佐賀県が態度を表明する前に自らの考えを示したいと会見を開き「市民の声や電力事情の現状を鑑み松浦市長としては再稼働に対しては容認できない」と話しました。
 原発の再稼働に立地県以外の意見がどれほど反映されるか国は明らかにしていません。友広市長は今後、周辺自治体の意見も反映させるよう、国に働きかけていく考えも示しました。松浦市では先月末、地元の漁協も再稼働に反対の意見をまとめ、海上デモも辞さないとしています。
 県内の自治体では同じく玄海原発から半径30キロ圏内に位置する壱岐市の白川市長が再稼働反対を表明しています。
 平戸市の黒田市長はNCCの取材に対し、「松浦市長の反対表明に一定の理解はできる」と話しましたが賛否は明らかにしていません。先月、平戸市議会が再稼働に反対する意見書を全会一致で可決したことに対しては「重く受け止める」としています。一方、佐世保市の朝長市長は「国が判断することなのでその判断に従う」としています。

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