[2017_02_01_02]日立 原発新技術から撤退 損失700億円計上へ(毎日新聞2017年2月1日)
 
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日立 原発新技術から撤退 損失700億円計上へ

 日立製作所は1日、原発の燃料として使うウランを濃縮する新技術を米国で開発している事業から撤退し、2017年3月期の連結決算で約700億円の損失を計上する方針を明らかにした。将来の需要増加を見込んでいたが、原発を巡る事業環境は厳しく、想定通りの収益を見込めないと判断した。
 事業は、米ゼネラル・エレクトリック(GE)と合弁で設立した現地法人のGE日立ニュークリア・エナジーの子会社が手掛けている。この事業を売却することも選択肢という。3月末までに決定する見込みだ。
 決算の記者会見で西山光秋最高財務責任者(CFO)は「原子力のウラン燃料の需要や見通しを考え、別のことに注力する」と述べた。
 日立が1日発表した2016年4〜12月期連結決算は、売上高が前年同期比9.8%減の6兆5193億円、最終(当期)利益は10.6%増の1912億円だった。円高傾向が逆風となったが、税金が減った影響で利益は伸びた。(共同)

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