[2017_01_19_01]「応力腐食割れ」が原因=高浜3号機の蒸気発生器−福井県(時事通信2017年1月19日)
 
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「応力腐食割れ」が原因=高浜3号機の蒸気発生器−福井県

福井県は19日、定期検査中の関西電力高浜原発3号機(同県高浜町)で蒸気発生器の伝熱管から見つかった傷について、管の材料と環境、力の三つによって起こる「応力腐食割れ」が原因と推定されると発表した。問題の伝熱管は栓をして使用しないという。
 原子炉で生じた高温高圧水は蒸気発生器の伝熱管を通り、発電用タービンを回す蒸気を生み出す。高浜3号機には蒸気発生器が3台あり、計約9800本の伝熱管のうち1本で傷が検出された。環境への影響はなかった。
 県原子力安全対策課によると、蒸気発生器を製造する際、伝熱管と取り付け部分を密着させるため、管の内側をローラーで広げる。この時に引っ張る力が残り、高温高圧水(約320度、157気圧)が流れる状態が12、13年以上続くと、伝熱管はひび割れしやすくなるという。応力腐食割れは過去に22本の伝熱管で見つかっている。
 高浜3、4号機は昨年1〜2月に再稼働したが、大津地裁が運転差し止めの仮処分決定を出し、停止状態が続いている。
(2017/01/19-19:34)

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