[2016_07_15_08]地質年代表(山賀進2016年7月15日)
 
第二部−1− 地球の歴史 第6章 地質年代 2. 用語と補足説明 
参照元
地質年代表

※引用者注:以下はICS(国際層序委員会)の2010年の勧告 前の地質年代表である。

 下に理科年表2005(CD-ROM版、丸善)の地質年代表を挙げておく。日本ではよく使われている地質年代表である。地質年代区分の絶対年代が上に出した図とかなり異なることに注意。こうした区切りとなる年代は、研究が進むにつれて改訂される。

※ 2011年度用の高校地学Iの教科書では、上のICS(国際層序委員会)の2010年の勧告に準拠した地質年代区分が使われている。

 また下のように、かつては新生代をおおきく第三紀(Tertiary Period)、第四紀(Quaternary Period)にわけ、その第三紀を古第三紀(Pal〔a〕eogene Period)、新第三紀に(Neogene Period)わけることがふつうだった。しかし、国際層序委員会(ICS)は第三紀、第四紀という区分を無くした(2004年、第三紀をなくすことは決定)。しかし、この案に対して、とくに第四紀研究者を中心に強い反対意見が出たため、新しい区分として代−紀の中間の“亜代(sub-era)”をつくり、第三亜代−第四亜代として、その境界を259万年前(鮮新世の終わりころ)とした(2005年)。これに対しても、亜代という区分を新たに作ることは、地質年代区分の整合性をなくすという意見も強く、第四紀を“紀”として存続させることになった。下の地質年代表では第三紀/第四紀の境界は165万年前(最近は180万年前)となっているが、国際層序委員会は第三紀末の鮮新世の一部を更新世に繰り入れて、第三紀/第四紀の境界を260万年前とする提案をしている。上の顕生代の地質年代表はとりあえずそれに従っている。


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