日本原燃は16日、六ヶ所再処理工場の使用済み核燃料受け入れ・貯蔵建屋にある非常用電源装置が同日午後に故障したと発表した。放射性物質漏えいなど周辺環境への影響はない。
　原燃によると、同装置は外部電源が喪失した際、非常用ディーゼル発電機が送電し始めるまでにかかる約15秒間の電力を賄う機器。16日午後1時32分ごろ、異常を知らせる警報が鳴り、故障と判断した。同建屋には2系統あり、もう1系統は異常がなかった。故障原困は調査中だという。
　非常用電源装置をめぐっては、再処理工場の分離建屋で昨年11月に計器不艮で1系統の故障が発生している。工場内には同装置が全16台ある。　（阿部泰起）