[2014_04_14_02]高濃度汚染水200トン余 移送先でない建物に誤送(NHK2014年4月14日)
 
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高濃度汚染水200トン余 移送先でない建物に誤送

 5時16分更新
 東京電力福島第一原子力発電所で、使う予定がないポンプ4台が動いて、高濃度の汚染水200トン余りが移送先ではない建物に流れ込んでいたことが分かり、東京電力はポンプが動いた原因を調べています。
 福島第一原発では、1号機から3号機の溶け落ちた核燃料を冷やした水が、高濃度の汚染水となって原子炉建屋の地下に流出し続けているため、ポンプでくみ上げ、近くの複数の建物にためたうえで処理設備に送っています。
 東京電力によりますと、13日までの4日間に水位が上がるはずの建物で反対に下がるなどの異常が見つかり、調査の結果、使う予定がないポンプ4台が動いて、汚染水およそ203トンが、本来の移送先ではない「焼却工作建屋」と呼ばれる建物の地下に流れ込んでいたことが分かりました。
 流れ込んだ汚染水には、1リットル当たり3700万ベクレルという高濃度の放射性セシウムが含まれていました。
 東京電力は、建物の地下に外部とつながる貫通部はなく、汚染水の漏えいはないとしていますが、水位の変動を監視するとともに、汚染水をくみ上げて元の建物に戻す準備を進めています。
 東京電力は、法律に基づいて原子力規制委員会に報告するとともに、使う予定がないポンプ4台が動いた原因を調べています。
 福島第一原発では、ことし2月、山側にあるタンクで、汚染水を送る配管の閉まっていた弁が開き、タンクから100トン余りが漏れ出すトラブルが起きましたが、弁が開けられた原因は今も分かっていません。


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