[2014_04_15_01]故意の可能性含め調査 福島第1 高濃度汚染水誤送で(東奥日報2014年4月15日)
 
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 福島第1原発の汚染水対策で、使う予定のないポンプが動き、移送先でない建屋に高濃度汚染水約203トンが流入した問題で、東京電力の尾野昌之原子力・立地本部長代理は14日、「予断を持たずに調べる」と述べ、作業関係者がポンプを故意に操作した可能性も含めて調査する方針を明らかにした。
 一方、警察などによる外部の調査は「現時点ではそこまで考えていない」と述べ、内部の調査にとどめる考えを示した。
 第1原発では、2月にタンクから高濃度の汚染水約100トンが漏れたが、誰がタンクにつながる配管の弁を開閉したか不明のまま、作業員への聞き取り調査を3月に事実上打ち切っている。
 東電は今後、使わないポンプの配電盤は施錠管理し、建屋周辺の水位計測も頻度を増やすという。
 東電によると、ポンプは仮設で、近くの配電盤で操作するが、通常は立ち入らない建屋にある。東電は建屋の不自然な水位変動を11日に把握したが、10日に実施した本来の移送作業に使ったポンプは別の建屋にあり、誤作動させた可能性は考えにくいとしている。
 福島県は14日、東電に対し、原因究明や管理の徹底などを申し入れた。
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