[2014_06_12_02]川内原発再稼働 巨大噴火の危険性に懸念(南日本新聞2014年6月12日)
 

川内原発再稼働 巨大噴火の危険性に懸念

 九州電力川内原発薩摩川内市の再稼働が議論される過程で、火山の巨大噴火が原発に及ぼす危険性に懸念が強まっている。川内原発の建設が始まった1970〜80年代、国の審査基準は火山の影響を考慮していなかった。九電は再稼働に備えモニタリング観測、監視を強めるとしているが、専門家は「噴火の予知は困難」と指摘する。火山リスクは再稼働の是非にとどまらず、原発の存在自体を揺るがしかねない。
 原子力規制庁によると、立地段階に火山対策を審査したのは青森県の大間原発建設中、同県むつ市の使用済み燃料中間貯蔵施設建屋が完成だけ。
 九電は76年に川内1号機の原子炉設置許可を申請、78年に2号機の設置を申し出た。国は地質構造や活断層の有無、地震の影響などは審査したが、巨大噴火の項目はなかった。
後略
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