[2014_06_10_01]反核・菊川氏 出馬へ 六ヶ所村長選 告示まで1週間 一転、選挙戦に(東奥日報2014年6月10日)
 
 六ヶ所村で反核燃を訴える環境保護団体「花とハーブの里」代表の菊川慶子氏(65)は9日、取材に対し、同村長選(17日告示、22日投開票)に立候補することを明らかにした。今任期で引退する古川健治村長(80)から後継指名を受けた前副村長・戸田衛氏(67)の無投票当選の可能性が高まっていたが、告示を1週間後に控え、選挙戦突入が確実となつた。
 菊川氏は取材に「東京電力福島第1原発事故のような危険性をごまかしたまま、再処理工場完工に向けて進んでおり、村長選無投票は悔しいと思った」と理由を語った。選挙選では、県内の反核燃団体と協力しながら、再処理工場の稼働中止を訴えていくとした。
 菊川氏は十和田市出身、六ヶ所村在住。2003年の六ヶ所村議選に出馬したが落選した。
 1985年の核燃料サイクル施設の立地基本協定締結以降、反核燃派は村長選に候補者を擁立してきたが、今回の村長選では人材不足から不戦敗ムードが漂っていた。
 戸田氏は4月に立候補を表明、全18村議が同氏を支持している。陣営幹部らは「勝敗に影響はない。ただ選挙に向けた支持固めを本格化する必要がある。とした。
 一方、06、10年の村長選に反核燃の立場で出馬した青森市の梅北陽子氏(61)も同日、取材に対し、出馬を検討していることを明らかにした。
 「核燃から郷士を守る上十三地方住民連絡会議」の山田清彦事務局長は「両者から出馬するとの話は聞いていないが、意向を聞いた上で今後の対応を検討する」と述べた。(永野悠太)
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