[2011_12_07_01]津波が融合、威力倍増か 東日本大震災 NASA分析(東奥日報2011年12月7日)
 【ダーバン(南アフリカ)共同】米航空宇宙局(NASA)は5日、東日本大震災の際のマグニチュード(M)9・0の巨大地震による津波について、震源から何千キロも離れた太平洋側の海上で二つの波が融合して威力が倍増したとの分析結果を発表した。
 海底山脈などが彼の方向を変えたためにこのような事態が発生したとしている。NASAの研究者は「津波を予測するためには、海底の地形を考慮することが重要だ」と指摘している。
 NASAは、地震発生時に日本の周辺を飛行していたNASAや欧州の衛星が取得した彼の高さのデータを分析。波が重なることで、高さが倍になった場所があることを確認した。高さが倍増したことで威力を失うことなく遠方まで届いたという。
 このような津波の融合は、1960年のチリ地震津波の際にも起きたのではないかと考えられてきたが、これまで観測例は報告されていなかった。
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