[2011_05_24_03]東京電力 福島第一原子力発電所2号機、3号機の炉心状態について(東京電力2011年5月24日)
 
参照元
東京電力 福島第一原子力発電所2号機、3号機の炉心状態について


(前略)

評価結果

1号機〜3号機の各プラントにおいては原子炉圧力容器底部の温度は概ね100°C〜170°Cの範囲にあり、いずれのプラントも安定的に冷却されている。
現在、注水による冷却が継続して行われていることから、今後、大規模な放射性物質の放出につながるような事象の進展はないと考えられる。
暫定的な解析によると、1号機は津波到達後比較的早い段階において、燃料ペレットが溶融し、原子炉圧力容器底部に落下したとの解析結果が得られた(5月15日公表済)。
このたび、地震発生時におけるプラントデータに関して整理を行ったことから、1号機※に引き続き、2号機及び3号機についても解析を行った。
このたび、地震発生時におけるプラントデータに関して整理を行ったことから、1号機※に引き続き、2号機及び3号機についても解析を行った。

(中略)

結果のまとめ

 2号機及び3号機の解析結果では、炉心は一部溶融したものの、燃料域にとどまり、原子炉圧力容器の損傷には至っていない。ただし、実際の水位がより低い状態を想定した場合は、原子炉圧力容器の損傷に至るとの解析結果となる。

 一方、現在の原子炉圧力容器周りの温度(実測値)は、いずれのプラントにおいても、燃料の大部分が原子炉圧力容器内にあると考えられる挙動であること、現状では安定的に注水を継続し、十分に冷却できていることから、今後、事象の進展はないと考えられる。

(後略)

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