[1995_02_22_17]技術の枠を結集した構造物の危険性 PAGE 200-201(検証・危険列島 新版 (生越忠)1995年2月22日)
 地震断層は、すでに述べたように、M=6.5以上、震源深さが20km以浅の内陸直下型地震が起こった場合に、しばしば出現する。そして、日本では、これまでに21例が知られているが、濃尾地震の際に出現したものが最大で、変位量は、垂直方向に最大6メートル(水島地震断層)、水平方向に最大8メートル(根尾谷断層)に達した。また21例のうち、海洋型地震によるものは、安政東海地震および関東大地震の際に出現した各1例ずつがあるだけで、さらに、21例のうち17例までが、M=6.5以上の地震に際して出現している。
 しかし、現在の地質学あるいは地震学の水準では、地震断層の出現しそうな場所、出現した場合の延長距離や変位量などの予測は、まったくできない。
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