[1995_02_22_16]技術の枠を結集した構造物の危険性 PAGE 202-203(検証・危険列島 新版 (生越忠)1995年2月22日)
 ○考慮すべき直下地震をM=6.5に限定したことの「怪」
 しかし、全国各地に起こった既往の内陸直下型地震のなかには、前記の濃尾地震(M=8.0)を最大として、M=6.5以上のものが枚挙にいとまがないほど存在している。戦後最悪の被害地震である福井地震(M=7.1)は、福井平野の直下で起こった典型的な内陸直下型地震であるが、この地震による死者数(3769人)は、戦後に起こったいずれの海洋型地震によるそれをはるかに上回り、内陸直下型地震の恐ろしさをきわめて明瞭に示す結果となった。
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