[1925_05_24_03]今日午前十一時過 関西地方の激震 山陰線豊岡駅半壊す(東京朝日新聞1925年5月24日)
 
※以下は地震関連の見出しと重要と思われる部分をテキスト化したものである

○今日午前十一時過 関西地方の激震 山陰線豊岡駅半壊す 余震のため列車立往生す
 【大阪電話】二十三日午前十一時十分大阪地方に激震あり初めは上下動のち北より南へ水平動となり約一分間続いた不意に驚いた市民は多く戸外に飛び出したなお山陰本線豊岡駅付近一帯は午前十一時十分おり約十分にわたり前後二回の強震ありために同駅及び郵便局半壊したる外その他人家の崩壊するものあり、駅前の???民家より火災を起こしつつあり
○引続き震動す
○関東大震より振幅は広い 震源地は但馬の南部
 【大阪電話】大阪測候所では二十三日午後零時半同所備え付けの地震計によって測定した振動状態を発表した初期微動を感じたのは南北の水平動であって午前十一時十分九秒から始まり震動継続時間は十五分に及んだ、方向は北から三十六度西にあたる、右の方向と震動時間によって検定すれば震地は大阪から百十キロメートル(三十里)丁度但馬?の南方(豊岡の山間)で和田山竹田にあたる大阪における最大振幅は八四ミリ(曲尺二寸八分約一分間継続)であって関東大震災当時の六二ミリに比べて遥に強く?つて大阪の震動は常時よりも極めて?く強かった、余震は午後一時までに人体に感じた程度二回?他はかすかなものであった、震源地はかなりひどい損害を被っているであろう
○各地方の強震 名古屋豊橋等に及ぶ 神戸地方 大正五年以来の揺れ方 舞鶴地方二分間にわたり 城崎温泉 浴客飛出す 米子地方建物が傾く 
○中央気象台発表
 中央気象台では地震につき左の通り発表した
??時間 二十三日午前十一時十分五十一秒
 最大振幅 十九ミリ
 継続時間 一時間半
 総震動時間 一時間?
 初期微動 六十秒
 震源地は東京を?る西方?南四百五十キロ(約百十二里)???、東京地方??の弱い方、性は緩慢、時計が止まった??震動区域は新潟方面から九州にまたがっている、東北は石巻方面までは行っていない
 強震地域 大阪、京都、神戸、伊豆半島西半分、四国の東半分、四国多度津は強震??激動す
 △和歌山 強震水平動激しい
 △津 弱審で液?動揺の?度
 △岡山 弱震 家屋やや動揺
 △長野県飯田 弱震
 △松山(伊?) 弱審
 △高知 弱震
 △岐阜 弱震の弱い方
 △新潟 微震
 紀淡海峡は最近数十回にわたって微震があった


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