三宅島
 
三宅島全景 南東側上空から 2010年1月29日 気象庁撮影

 
[ 概要 ]
 
※以下は気象庁からの引用です。
 直径8kmのほぼ円形の玄武岩〜安山岩からなる成層火山。中央部に直径約3.5kmのカルデラがあり、その内側には2000年噴火により生じた直径1.6kmのカルデラがある。山頂部の火口のほか、山腹に割れ目噴火による側火口が多く、海岸近くにはマグマ水蒸気爆発による爆裂火口(大路池(たいろいけ)など)が多数ある。玄武岩〜安山岩のSiO2量は49.9〜55.2wt.%である。
 最近500年間には17〜69年の間隔で13回の噴火が起き、1回の噴出物量は2000〜3000万トン程度である。有史時代の活動は、山頂から北−東南東、西−南南西の方向の山腹の割れ目火口からの短期間の噴火であり、時に山頂噴火を伴う。スコリアの放出・溶岩流出のほか、割れ目火口が海岸近くに達したときは海岸付近では激しいマグマ水蒸気爆発が起こりやすい(1983年噴火など)。
 噴火前後に地震活動を伴うが、地震活動域と噴火地点とは一致しないことがある。2000年噴火では島内で始まった地震活動が徐々に西方沖に移動して海底噴火に至り、その後山頂直下の地震活動が始まり山頂噴火・カルデラ形成へと推移した。1983年噴火では前年から南方海域での群発地震活動などがあり、噴火直前の地震活動は噴火開始の1時間半前からであった。1962年をはじめ、過去のいくつかの噴火では噴火後に有感地震が頻発した。2000年6月に始まった噴火活動では、山頂噴火が発生するとともにカルデラを形成した。さらに高濃度の二酸化硫黄を含む火山ガスの大量放出が続き、全島民が島外での避難生活を余儀なくされた。2005年2月1日、4年5ヶ月ぶりに避難指示が解除されたが、現在でも山麓では時々高濃度の二酸化硫黄が観測されている。

 
[ リンク集 ]
 
当火山から160km圏内の原発 [ 浜岡原発 ]
Wikipedia(三宅島)
三宅島 - 気象庁
日本活火山総覧(第4版)Web掲載版 三宅島 (PDF) - 気象庁
日本の火山 三宅島 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
国土地理院地図 三宅島

 
[ 概要2 ]
 
・以下は「日本の火山噴火」(※)からの引用です。
 
 三宅島は伊豆諸島の1つで東京都に属する、直径8kmほどの丸い火山島だ。2000年7月の噴火で火山ガスが大量に放出され、全島避難が行われた。それから17年も経った2017年現在でも、まだ島民の3分の1は帰島できていない。
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 三宅島は伊豆諸島の1つで東京都に属する。直径8kmほどの丸い火山島だ。
 東京の南175km、伊豆大島の南60kmのところにある。伊豆大島と同じく、海底から生えている大きな火山島の山頂付近だけが海上に顔をだしている。
 三宅島の真ん中に活火山である雄山がそびえている。現在の標高は775mである。1983年の測量では最高点の標高は814mだったが、2000年からの噴火で火口が陥没して低くなった。
 東京から南に延びている伊豆諸島は東日本火山帯の上にある。火山島が南北に延びていて、大島や八丈島も、三宅島と同じく火山島だ。これらの島々では噴火が繰り返されてきている。
 2000年7月に雄山で水蒸気爆発が発生に起きた三宅島の噴火は大きく、VEIで3だった。火山ガスが大量に放出されていたので全島避難が行われた。
 しかし、それから17年も経った2017年現在、まだ島民の3分の1は帰島できていないし、噴火も火山性の群発地震も続いている。(後略)
 
※「日本の火山噴火」(島村英紀著:秀和システム:2017年4月1日)

 
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