磐梯山
 
磐梯山全景 西方向から 1984年9月21日 アジア航測撮影

 
[ 概要 ]
 
※以下は気象庁からの引用です。
 磐梯山は、福島県猪苗代湖の北に位置する底径7〜10km、比高約1kmの安山岩質の成層火山。 赤埴山(あかはにやま)、大磐梯、櫛ヶ峰などが沼ノ平火口を取り囲んで、円錐形火山体が形成されているが、過去に山体崩壊が何度か繰り返されて現在の山容となった。 1888年の水蒸気噴火にともなう山体崩壊と岩屑なだれは著名であるが、この他にも南西方の翁島や頭無しなどの岩屑なだれ堆積物があり、それらに対応する崩壊壁が山体に認められる。 構成岩石のSiO2量は56.5〜64.4 wt.% である。
 磐梯山の活動は、休止期をはさんで新旧2つに大きく分けられる。 古期の活動では主に赤埴山や櫛ヶ峰が形成され、新期の活動では大磐梯山や1888年噴火で消滅した小磐梯山が形成された。 新期の活動では南麓に翁島岩屑なだれと軽石流を堆積させた。 崩壊跡地の馬蹄形カルデラ内には、その後に再び山体が形成された。 おもなマグマ噴火は数万年前には停止して、その後は水蒸気噴火の活動へと移行した。
 有史以降の噴火はすべて水蒸気噴火である。詳しい記録が残されているのは1888年噴火だけである。 1888年噴火で形成されたカルデラ壁や山頂沼ノ平火口には微弱な噴気孔が点在する。 カルデラ壁の崩壊による山崩れも1936年や1954年などに起こった。
 別名、会津富士。

 
[ リンク集 ]
 
当火山から160km圏内の原発 [ 女川原発 ]
当火山から160km圏内の原発 [ 東海第二原発 ]
当火山から160km圏内の原発 [ 柏崎刈羽原発 ]
Wikipedia(磐梯山)
磐梯山 - 気象庁
日本活火山総覧(第4版)Web掲載版 磐梯山 (PDF) - 気象庁
日本の火山 磐梯山 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
国土地理院地図 磐梯山

 
[ 概要2 ]
 
・以下は「日本の火山噴火」(※)からの引用です。
 
 磐梯山は会津富士とも呼ばれ、福島県でいちばん有名な山である。しかし磐梯山は、過去の大噴火で山体崩壊が何度も繰り返されて、山の形も高さも大きく変動してきた。特に1888年の噴火では500人近い被害を出している。
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 磐梯山は福島県にあり、会津富士、会津磐梯山とも呼ばれている。日本百名山に選ばれていて、福島県でいちばん有名な山である。
 標高は1904年に設置された三角点「磐梯」の1,818.61mとされていたが、その三角点が侵食されて消失したため2010年10月に同じ場所に新設して計測し直し、いまは1,816.29mとされている。しかし磐梯山は、過去の大噴火で山体崩壊が何度も繰り返されて、山の形も高さも大きく変動してきた。
 2009年から噴火警戒レベルが導入された活火山で、以後1を継続している。(後略)
 
※「日本の火山噴火」(島村英紀著:秀和システム:2017年4月1日)

 
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