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KEY_WORD:_
 
1.なぜプレートテクトニクスなのか 地球のマントル対流の実際の形態 図1.5.1 受動的に開く海嶺
参照元
受動的に開く海嶺

※引用者注:p33〜34の一部抜粋

(前略)
 これらの事実から大洋中央海嶺は、むしろ受動的な動き出しである、すなわちプレートが両側へ離れていく隙間を下からアセノスフェア物質が(受動的に)上がってきて埋めている、と考えられる。これは地球のマントル対流がレーリーベナール対流と違っていることを示している。それならば海洋プレートはどうして動いているのだろうか。海洋プレートに働く力を見積もってみると冷えて密度が大きくなったプレートが重力的に下がってずり下がろうとするリッジ押しと、アセノスフェア中に入っていったプレート(スラブと呼ぶ)が重力的に引っ張るスラブ引きが大きいことがわかる(続巻参照)、それらがプレートを駆動し、アセノスフェアの粘性抵抗や衝突抵抗と釣り合っているのである(図1.1.1)。

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