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地震の連鎖が現実に 識者「本震クラス起こる可能性も」


 19日午後6時前、熊本県南部の八代市を震度5強の揺れが襲った。懸念されていた“地震の連鎖”が現実となった形だ。熊本地震の前震を引き起こした日奈久(ひなぐ)断層帯で、今回は前震よりも南西側の断層帯中央部が揺れた。専門家は「まだ断層内にエネルギーがたまっている」として、引き続き、大きな地震に注意を呼び掛けている。

 気象庁は17日、八代市で微小地震が増えているとして、断層中央部への連鎖の可能性を指摘していた。日奈久断層帯は、北側から(1)高野−白旗(2)日奈久(3)八代海−の3区間に分けて考えられている。14日は(1)が、19日は(2)が動いた。

 19日の地震の規模を示すマグニチュード(M)は5・5。東京大の加藤照之教授(地殻変動論)は「M5クラスの小さな規模では、エネルギーはまだ残っており、16日の本震のようなM7クラスが日奈久区間((2))で起きる可能性はある」と指摘。東北大の遠田晋次教授(地震地質学)は「日奈久区間にとどまらず、八代海区間と連動したさらに大きな地震も想定し、住民も自治体も準備しておくべきだ」と話す。

=2016/04/20付 西日本新聞朝刊=

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