参照元
熊本と大分で地震相次ぐ　今後も激しい揺れ伴うおそれ

熊本県では１６日未明にマグニチュード７．３の大地震が発生するなど、１４日から規模の大きな地震が相次いでいます。熊本県や大分県で、震度５弱以上の揺れを観測した地震は、１６日午後９時までに合わせて１４回に上り、気象庁は、今後も激しい揺れを伴う地震が発生するおそれがあるとして警戒を呼びかけています。

１４日の夜に熊本県益城町で震度７の激しい揺れを観測したマグニチュード６．５の地震以降、熊本県などでは規模の大きな地震が相次いでいます。

１６日午前１時２５分ごろには、熊本地方を震源とするマグニチュード７．３の大地震が発生し、震度６強の激しい揺れを、熊本県の熊本市中央区、東区、西区、宇土市、菊池市、宇城市、合志市、大津町、南阿蘇村、それに嘉島町で観測しました。
また、震度６弱を、熊本県の熊本市南区、北区、八代市、玉名市、上天草市、阿蘇市、天草市、美里町、和水町、菊陽町、御船町、山都町、氷川町、大分県の別府市、由布市で観測しました。

午後４時２分ごろには、熊本地方のごく浅い場所を震源とするマグニチュード５．３の地震があり、震度５弱の揺れを熊本市西区と熊本県宇城市、それに嘉島町で観測しました。

また、午前９時４８分ごろには、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード５．４の地震が発生し、震度６弱の揺れを熊本県菊池市で観測したほか、午前３時５５分ごろには熊本県阿蘇地方を震源とするマグニチュード５．８の地震があり、震度６強の揺れを熊本県産山村で観測しました。

大分県を震源とする地震も相次いでいて、このうち午前７時１１分ごろには大分県中部地方を震源とするマグニチュード５．３の地震が起き、大分県由布市で震度５弱を観測しました。

１４日の夜から、１６日の午後９時までに発生した地震では、熊本県や大分県で、最大で震度７が１回、震度６強が３回、震度６弱が３回、震度５強が１回、震度５弱が６回観測されるなど、震度５弱以上の揺れを伴う地震は合わせて１４回に上り、震度１以上の地震も合わせて３２９回に上ります。

気象庁は、今後も激しい揺れを伴う地震が発生するおそれがあるとして、建物の倒壊や土砂災害などに警戒を呼びかけています。