[2020_04_19_03]福井・高浜町長選 現職・野瀬氏4選 元県副議長破る 関電問題「いびつさリセット」(毎日新聞2020年4月19日)
 
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福井・高浜町長選 現職・野瀬氏4選 元県副議長破る 関電問題「いびつさリセット」

 任期満了に伴う福井県高浜町長選は19日投開票され、無所属で現職の野瀬豊氏(59)=国民民主推薦=が、無所属の新人で元県議会副議長の一瀬明宏氏(62)との原発容認派同士の戦いを制し4選を果たした。元同町助役(故人)から関西電力幹部ら75人に3億6000万円相当の金品が渡った「関電金品受領問題」では「いびつな構造をリセットし、地域発展に貢献してもらう」と説明していた。
 同町三明の野瀬氏の事務所には午後9時の開票前から支援者らが続々と集まった。当選確実の報が入ると、大きな拍手が起こった。
 事務所に現れた野瀬氏は「新型コロナウイルス感染拡大により、候補者が顔を見せられない異常な状況だった。誠心誠意身を粉にして取り組んでいきたい」と4期目の抱負を語った。また、町事業を受注する企業から1500万円を借り入れたのに資産報告書に記載していなかったことが2019年12月に発覚したことについては「逆風の中、町民の寛容さに助けられ、このような結果になった」と述べた。
 4期16年となる多選批判もあったが、野瀬氏は選挙期間中、「町の強みと弱みが分かり、実効策が打てる」と実績を強調してかわしていた。関電高浜原発では、再稼働を控える1、2号機も含め「安全の確認が前提」として認める姿勢を示していた。
 投票率は68・79%(前回75・50%)だった。当日有権者数は8478人(男4252人、女4226人)。【大島秀利、岩間理紀】
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