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参照元
川内原発:わずか20分の議論で科学的に安全と言えるのか、観測結果に基づいた迅速・真摯な停止判断を 野本 浩幸 日本

宛先: 田中俊一原子力規制委員長 と1人の別の宛先
川内原発:わずか20分の議論で科学的に安全と言えるのか、観測結果に基づいた迅速・真摯な停止判断を
野本 浩幸 日本

【重要なお知らせ】
 本署名につきましては、若狭ネットから出された科学的根拠に基づく緊急申し入れに対して、規制委に真摯な判断を求めるのが趣旨でした。この度、若狭ネットから5月下旬に原子力規制委員会と直接交渉を行うべく、公開質問状(案)が公開され、この賛同者を募っております。
 その中で、本署名で独自に行動することは、交渉をスムーズに進める上で悪影響を及ぼす可能性があるため、本署名の募集は中止し、これまでに賛同して頂いた皆さまには、若狭ネットへの賛同署名の提出をお願いしたく存じます。
 お手数をおかけし大変恐縮ですが、以下の資料をご参照頂き、若狭ネットへの賛同署名をお願いできませんでしょうか。

若狭ネット−2016 年熊本地震を踏まえた川内原発の基準地震動に関する公開質問状(案)
http://wakasa-net.sakura.ne.jp/news/qnrc20160426.pdf
若狭ネット−2016年熊本地震を踏まえ、川内1・2号の運転を中止し、再稼働認可を取り消せ!
5月中旬の原子力規制委交渉に賛同・参加を!
http://wakasa-net.sakura.ne.jp/news/Appealnrc20160423.pdf
賛同署名提出先:
若狭ネット 久保様
dpnmz005@kawachi.zaq.ne.jp
タイトル(例)「川内原発運転中止等を求める公開質問状に賛同します」
署名内容「氏名(団体の場合は団体名)および都道府県名」

以上、お手数をおかけいたしますが、よろしくお願い申し上げます!

―――この署名募集は中止します。以下参考情報です。

 熊本地震発生後、川内原発について原子力規制委員会で話し合われたのは4/18の1回で、総会議時間40分、報告を除く議論時間はわずか20分です。しかもその中では、川内原発付近で新たな地震が発生する可能性や、今回の地震で観測されたデータの分析は全く行われていません。
 4/20の会議では、川内原発の話はゼロで、高浜原発再稼働の議論がなされています。
 そんな中、4/22に若狭ネット(資料室室長:大阪府立大 長沢啓行名誉教授)が、今回の地震の観測記録を基に、今後の地震による川内原発のメルトダウンのリスクを指摘し、川内原発の即時停止を、規制委に申し入れました。川内原発を停めるべき科学的根拠が出た今、規制委には迅速かつ真摯に、科学的根拠に基づいた停止判断を行う様、強く求めなければなりません。

―――以下本文です。
 私は、沖縄高専で情報工学を専攻し、工場の操業・管理技術者として5年間勤務した技術者(技術士第一次試験合格、第三種電気主任技術者)です。技術者の目線から、今の原子力規制委員会の対応に強い憤りを感じ、署名活動を行わせていただきます。
 責任主体:野本浩幸(なお、本署名は若狭ネット・長沢名誉教授とは独立しており、私個人の責任で行っています)
http://nomotohiroyuki.hatenablog.com/
https://www.facebook.com/hiroyuki.kubota.3388
連絡先:engineer.pride.nomoto@gmail.com

 川内原発の停止を求めて、10万人の署名がすでに内閣府に宛てて提出されていますが、4/18の会見では、田中原子力規制委員長は、川内原発の一時停止について「科学的根拠がなければ、国民や政治家が止めてほしいと言ってもそうするつもりはない」(毎日新聞)という趣旨の発言をしており、科学的根拠に基づかないという理屈で、10万人の国民の声も残念ながら無視されてしまう恐れがあります。

 しかしながら、原子力規制委員会のこれまでの対応は以下のとおりであり、今回の地震を受けた将来のリスクについて、科学的根拠に基づいた真摯な議論が行われたとは到底言えません。

 そんな中で、4/22(金)に大阪府立大の長沢啓行名誉教授が資料室室長を務める若狭ネットが、熊本地震の観測記録の分析による科学的根拠に基づき、原子力規制委員会に川内原発の運転中止などを求める緊急申し入れを行いました。現状、再稼働の根拠となる地震モデルは20年以上前の古いモデルを使用しており、(1)阪神・淡路後の基盤整備で得られた、過去20年間の高精度地震観測記録が反映されていないこと、(2)旧・JNES(現・原子力規制委員会)自身が計算したシミュレーション結果が反映されていないという重大な問題があります。
そして今回の熊本地震は(2)のシミュレーション結果とほぼ同じ揺れが再現されており、今回の震源地付近では、川内原発の安全限界を超える1000ガル以上の地震動があったと想定され、もし川内原発周辺で今回以上の地震が発生したならばメルトダウンのリスクが高いことが指摘されています。

 私たちは、原子力規制委員会がこの申し入れを受け、科学的根拠に基づく停止判断を迅速かつ真摯に行うよう強く要請します。また、科学的検討に時間を要するならば、少なくとも検討を終えるまでは一時停止することを求めます。仮に、安全であると判断するならば、安全である科学的根拠を、申し入れ内容と照らし合わせて国民に分かりやすく説明することを強く求めます。

―――以下、資料です。
【熊本地震発生後の時系列 ●規制委の対応、○規制委以外の事象】
抜粋を掲載しますので、詳しくは私のブログをご参照ください。
http://nomotohiroyuki.hatenablog.com/entry/2016/04/23/225347
○4/14(木) 21:26 熊本地震(前震)発生 M6.5 深さ10km
○4/15(金) 防災科学技術研究所が益城観測点(震央から11km)における観測結果を公開、このデータが震源地付近の基準地震動相当の値では、川内原発の安全限界(約1000ガル)を超えていたことを示していた(若狭ネット指摘)
○4/16(土) 1:25 熊本地震(本震)発生 M7.3 深さ12km
●4/18(月) AM 熊本地震を受けて初めて原子力規制委員会臨時会議を開催
 総時間40分弱、うち質疑時間は20分弱と極めて短く、その内容も今のところ安全であるという確認がほとんどで、今回の地震を踏まえた将来のリスクに対する議論は、「もし現状動いている布田川・日奈久断層帯がすべて動くM8.1の地震でも、従来の計算上は大丈夫」という議論だけでした。なお、発表済の実績データに基づく議論や、川内原発付近の断層が動くリスクの高まりについての議論は一切行われていません。
第3回原子力規制委員会 臨時会議(動画・資料はこちら)
●4/18(月) PM 原子力規制委員長記者会見において、4/15に出された観測結果に基づいた基準地震動の見直し等について質問があり、小林総括官から「観測結果について今後詳細な分析をする」という旨の回答がありました。
○4/19(火) 17:52 川内原発により近い八代市でM5.5(震度5強)の余震を観測
○4/20(水) AM 原子力規制委員会の定例会議を実施
 震源の南西方向への移動が生じたにもかかわらず、川内原発に関する議論は一切なく、予定通り高浜1・2号機の再稼働について議論が行われたのみでした。○●4/22(金) PM 原子力規制委員会に、若狭ネットから、川内原発の運転中止などを求める緊急申し入れが行われました。

【若狭ネットからの緊急申し入れ内容】
結論部のみ一部記載します。内容について詳しくは、若狭ネットの当該記事(4/22付)をご覧ください。
http://wakasa-net.sakura.ne.jp/www/
1.2016年熊本地震を踏まえると、M6.5の地震が川内原発周辺または直下で起きる可能性を否定できず、その場合には川内原発のクリフエッジ(注:安全限界)を超えて炉心溶融(注:メルトダウン)事故が起きる危険性もあることから、九州電力に対し、川内1・2号の運転中止を命令して下さい。
2.(略 今回の地震の観測結果は、規制基準を超えており)、即刻、設置変更許可を取り消してください。
3.(略 現状の地震動評価モデルは過小評価であり)、新しい地震動評価手法で基準地震動を策定し直してください。

なお、本署名で頂いた個人情報につきましては、本署名に関する連絡と、署名の提出以外の一切の用途には使用いたしません。
賛同者の署名は以下の宛先へ届けられます

田中俊一原子力規制委員長
丸川珠代環境大臣


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