【記事18717】柏崎原発 想定地震動2280ガル 最大値 従来の5倍 基準地震動(新潟日報2008年5月23日)
 

※以下は上記本文中から重要と思われるヶ所を抜粋し、テキスト化したものである

 東京電力は22日、中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発周辺で、将来起こり得る最大地震の揺れの強さを示す基準地震動(加速度=単位ガル)を最大で2280ガルに設定したと発表した。従来の450ガルから最大5倍に引き上げ、中部電力浜岡原発の800ガルを大幅に上回り国内最大となった。同日、経済産業省原子力安全・保安院に報告した。
 基準地震動は、原発地下にある一定の硬さの地層(基盤)面で設定する。1−4号機を2280ガル、5−7号機を1156ガルに見直した。これらの値を基に原子炉建屋が立つ岩盤(基礎版)上での揺れを算定した結果、543-829ガルとなった。
 今回の見直しは過去の想定の甘さを認めたものともいえる。中越沖地震前まで、原発の耐震安全性は十分と繰り返してきた国や電力会社の姿勢があらためて問われそうだ。
 東電は新たな基準地震動を基に1-7号機すべてで、1000ガル(基礎版上)の揺れがあっても耐えられるように耐震補強を行う。原子炉周辺の重要配管の支持部分などを中心に、六月にも工事を始める考えを示した。

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