【記事18597】東電の評価不十分 F-B断層 渡辺教授が意見 県原発小委(新潟日報2008年4月22日)
 

※以下は上記本文中から重要と思われるヶ所を抜粋し、テキスト化したものである

 東京電力柏崎刈羽原発の安全性をチェックする県「原発の安全管理に関する技術委員会」の「地震・地質」小委員会が21日新潟市中央区のビルで開かれた。同原発沖にあり、中越沖地震の震源断層につながる可能性のある「F−B断層」の長さに閲し、東電の評価は不十分とする東洋大の渡辺満久教授を招いて議論したが、意見はまとまらなかった。
 渡辺教授は東電の評価について「海底地形は連続しているのに、途中で活断層が切れるという東電の見解はおかしい」と指摘。断層は東電が示した30キロより長く、50-60キロの可能性があるとした。また「設置許可申請時に活断層を見逃したのが問題。東電よりも専門家に責任がある」と国の安全審査を批判した。
 これに対し、安全審査にかかわった東京工大大学院教授の衣笠善博委員は、渡辺教授が活断層があると指摘する地下構造について「たわみが見られるのはかなり古い地層。新しい部分にたわみはなく、そこに活断層はない」と反論。ただ、安全審査については言及しなかった。

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