【記事18603】柏崎原発訴訟 上申書月内に再提出 住民側最高裁へ 断層評価が不十分(新潟日報2008年4月24日)
 

※以下は上記本文中から重要と思われるヶ所を抜粋し、テキスト化したものである

 東京電力柏崎刈羽原発に反対する住民らが地盤問題を主な争点に、1号機の設置許可取り消しを求めた訴訟で、上告中の住民側は二十三日までに、中越沖地震後に同原発の安全審査の誤りを示す新証拠が得られたとして、今月中に最高裁へ上申書を提出することを決めた。
 住民代理人によると、上申書には、一、二審で国側が「存在しない」としていた同原先の安全審査を行った国の専門部会議事録の写しなどが、今年一月に見つかったことを盛り込む。
 さらに新潟市沖から小千谷市付近までの長岡平野西緑断層帯に連なる断層の長さの評価が不十分だったと指摘。詳細な調査を求めた専門家の意見が無視されていたことを挙げ、「控訴蕃では調べは尽くされていない」と主張、弁論の再開と裁判の差し戻しを求める。
 一方、国側の経済産業省原子力安全・保安院訟務室の畑野浩朗室長は「最高裁から連絡はない。こちらに有利な判決がいただけるものと確信している」と話している。
 この訴訟は一九七九年七月、住民側が提訴。一、二審で敗訴した住居側が二〇〇五年十二月に最高裁に上告していた。

KEY_WORD:東京電力柏崎刈羽原発:設置許可取り消し:中越沖地震:国の専門部会議事録の写し:長岡平野西緑断層帯:代理人の和田光弘弁護士:国側の経済産業省原子力安全・保安院訟務室の畑野浩朗室長:CHUETSUOKI: