【記事25930】3.11大震災 フクシマの教訓 第3部 津波に耐えた原発中女川 建物補強 地震にも強く 改善重ねる姿勢を重視(東奥日報2011年9月1日)
 

※以下は上記本文中から重要と思われるヶ所を抜粋し、テキスト化したものである

 「いろいろと耐震工事を実施してきた。敷地の高さがあるからといって、あぐらをかいていたわけではない」(渡部所長)
 女川原発の事務館は全体が筋交いで覆われているような印象だ。
 2007年7月、新潟県中越沖地震に見舞われた東京電力・柏崎刈羽原発(新潟県)では火災が発生し、鎮火まで2時間を要した。強い揺れで扉がゆがんでしまった事務館(緊急時対策室)に入室できなくなり、初期対応が遅れたのが一因だ。これを受け、各電力会社は免震構造の事務館建設に着手した。
 女川原発でも09年12月に免震構造の事務館を着工したが、旧事務館の追加工事も併せて実施した。
 「1年半後には新しい事務館が完成するのだから、この事務館には手を付けなくてもいいだろう」
 「しかし、新館が完成する前に地震が起きたらどうするのか」「何かあれば、まずいのではないか」
 新館建設が決まった際、社内でこんな議論が交わきれたという。結局、同社は旧館の工事にも踏み切った。

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