[2016_09_29_06]トリチウム水処分 「東電に責任ある」 規制委が方針明示要求(東奥日報2016年9月29日)
 
[テキスト文]
 原子力規制委員会の更田豊志委員長代理は28日、東京電力福島第1原発でタンクに保管している放射性物質トリチウムを含んだ水の処分方法について「決めるのは国なのか東電なのか。責任は東電にある」と述べ、東電が早期に方針を示すよう求めた。
 第1原発の廃炉作業に関する同日の検討会で要請。東電の松本純執行役員は「最終的に決めるのは東電だ。東電としての意思をしかるべき時期に説明したい。」と応じた。
 トリチウム水を巡っては、政府の汚染水処理対策委員会が27日、処分方法の絞り込みに向けた小委員会を設置。近く議論を始めるが、最終的に方針を決めるのが政府なのか、東電なのかは明確になっておらず、東電も「国の検討を待ちたい」と言及を避けてきた。
 検討会メンバーで福島県大熊町商工会会長の蜂須賀礼子氏は「国の言いつけを守ったらこうなったという逃げ口上にしようとしているのではないか。東電独自の考えをはっきり出し、出した答えには責任を持ってほしい」とくぎを刺した。
KEY_WORD:FUKU1:原子力規制委員会:更田豊志委員長代理:東京電力福島第1原発:東電の松本純執行委員:政府の汚染水処理対策委員会:福島県大熊町商工会会長の蜂須賀礼子: