[2018_10_02_01]説明不備に「不満」噴出 トリチウム含む処理水巡り東京電力へ(福島民友2018年10月2日)
 
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説明不備に「不満」噴出 トリチウム含む処理水巡り東京電力へ

 東京電力福島第1原発の汚染水を浄化後に残る、放射性物質トリチウムを含む処理水の取り扱いを検討する国の小委員会が1日、東京都内で開かれた。東電は、タンクに保管中の水の約8割でトリチウム以外の放射性物質濃度が排水の法令基準値を上回っているとの推定や、処分する場合は再浄化する方針を説明。委員からはトリチウム以外の放射性物質に関する詳細な説明が遅いことへの批判が噴出した。
 東電は、8月時点で約88万7000トンあった多核種除去設備(ALPS)で処理後の水のうち、トリチウム以外の放射性物質濃度が排水の基準値を上回っているものが約8割の75万トンに上ると推定。小委で初めて説明した東電福島第1廃炉推進カンパニーの松本純一廃炉推進室長は「データ公開の方法に不十分な点があった」と不備を認めた。今後は定期的にデータを集約して公表するとしている。

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