[2023_05_05_08]石川県で震度6強 「これまでで最大規模」「しばらく続く」 平田直東大名誉教授に聞く(産経新聞2023年5月5日)
 
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石川県で震度6強 「これまでで最大規模」「しばらく続く」 平田直東大名誉教授に聞く

 5/5(金) 17:47配信
 石川県能登地方で5日、発生したマグニチュード(M)6・5、深さ12キロの地震について、政府の地震調査委員会の委員長を務める平田直東大名誉教授(観測地震学)は、同地方で活動が続いている一連の群発地震の一つとの見解を示す。
 令和2(2020)年12月から続く一連の活動の中で、今回の地震は規模、最大震度ともに最も大きなものとなった。平田氏は「これまでで最大規模の地震が起きたということは重要だ。ただし今回の地震が(今後も含めて)最大規模になるか、今後さらに活動が強まるか、また群発地震がいつまで続くのか、それは活動が終わってからでないとわからない。今言えることは現状起きていることが、しばらく続くということだ」と指摘。一連の活動で、さらに大きな地震が起きる可能性もないわけではないとした。
 その上で「すでに起きているが、今後2、3日は今回の余震に注意しなければいけない。さらには今回と同じくらいのM6級の地震がまた起きる可能性もあると思って、十分気を付けていただきたい」としている。
 この群発地震活動では、温泉水の分析から地下の何らかの流体の関与が原因として指摘されている。活動の領域が大きく4つに分かれていることや、そのそれぞれの領域の中で地震活動がより浅い場所に移動していることも判明しており、平田氏は「流体の関与を強く示唆するものだが、これで次にどのくらいの大きさの地震が起きるかということはわからない」と説明する。
 群発地震は、同規模の地震が長い期間にわたり継続するもので、本震の後にそれより規模の小さい余震が続いて減衰していくようなタイプの地震活動とは異なる。
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