【記事65790】「メルトダウン想定せず」 首相、06年見解を「反省」(東京新聞2018年2月7日)
 
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「メルトダウン想定せず」 首相、06年見解を「反省」

 安倍晋三首相は六日の衆院予算委員会で、原発の全電源が喪失し、炉心溶融(メルトダウン)に至る深刻な事故は想定していないとの見解を二〇〇六年に示したことについて、反省を表明した。立憲民主党の菅直人元首相の質問に答えた。
 第一次安倍政権は〇六年十二月、全電源が喪失する事故について「発生するとは考えられない」とする答弁書を閣議決定していた。菅氏はこの答弁書に触れ、「東京電力福島第一原発事故の発生を抑えられなかった理由は自民党政権にもある」と指摘した。
 これに対し、首相は「その通りだ。政府、原子力事業者が安全神話に陥り、あのような悲惨な事態を招いたことは片時も忘れず、真摯(しんし)に反省し、教訓を踏まえつつ、二度と事故を起こさない決意で今後とも政策を進めたい」と話した。
 安倍政権は〇六年の答弁書では「原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期している」と説明していた。共産党衆院議員が巨大地震の発生に伴う原発事故への対応をただす質問主意書を提出していた。

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