【記事18396】1号機は震度7 東電 7月末把握、公表せず(新潟日報2007年12月25日)
 

※以下は上記本文中から重要と思われるヶ所を抜粋し、テキスト化したものである

 中越沖地震発生時、東京電力柏崎刈羽原発敷地内で「震度7」の揺れが観測されていたことが二十四日までに分かった。気象庁の観測では、同地震の最大震度は柏崎市や刈羽村などの「6強」。東電は震度を公表せず、当初は国や自治体に報告していなかった。
 震度7は阪神大震災で観測され、二〇〇四年の中越地震では川口町で観測されている。
 東電によると、同原発敷地と周辺では、地震計三台が同地震による地表の揺れの強さ(加速度)を観測。この加速度データなどを基に本店建築技術グループが七月末までに震度を算出した。それによると、1号機地震観測小屋で震度7、5号機地震観測小屋は6強、敷地に隣接したサービスホールは6強だった。
 東電は加速度などは地震直後に国などに報告。しかし震度は十月まで伝えず発表もしなかった。同原発広報部は「原子炉などの安全性に震度は関係ない。また加速度から容易に震度は算定できるので公表する必要がないと考えた」と説明している。市民団体などの問い合わせには、震度を回答していたという。
 柏崎刈羽原発反対地元三団体の矢部忠夫柏崎市議は「都合の悪いことを公表しない体質の表れだ」と話している。

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