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地震 岸田首相「具体的な被害は今のところ報告されていない」
　2022/6/19 17:38 2022年6月19日 17時38分
　政府は、午後3時9分に総理大臣官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置し、情報収集などにあたっています。
　関係省庁の担当者をメンバーとする緊急参集チームを招集し、情報の収集と被害の確認などにあたっています。

　岸田首相「具体的な被害は今のところ報告されていない」

　岸田総理大臣は午後4時すぎに総理大臣官邸に入りました。
　その際、記者団に「これまでのところ、大きな被害の報告には接していない。また、志賀原子力発電所、その他、近隣の原発を含め被害はないと報告を受けている。これから詳細について報告を改めて受けたい。引き続き高い緊張感をもって万全を期していきたい」と述べました。
　このあと被害状況などについて、およそ20分間、報告を受けました。
　そして午後4時半前、官邸を出る際、記者団に「原子力発電所を含めて具体的な被害は今のところ報告されていない。警察、自衛隊のヘリコプターが出動して、明るいうちに被害の確認を行っている。もし被害が確認されれば、早急に災害対応をするよう指示を出した」と述べました。

　松野官房長官「今後1週間程度、最大震度6弱程度の地震に注意を」

　松野官房長官は、午後4時前に記者会見しました。
　松野官房長官は「原子力施設については現在のところ異常はないとの報告を受けている。人的、物的被害は確認中だ」と述べました。
　そのうえで「岸田総理大臣からは地震発生直後の午後3時9分に、早急に被害状況を把握し、地方自治体とも緊密に連携して人命第1の方針のもと被災者の救命・救助などに全力で取り組むとともに、国民に対し避難や被害などに関する情報提供を適時・的確に行うよう指示があった」と述べました。
　そして「引き続き自治体と緊密に連携を図りながら、警察、消防、自衛隊、海上保安庁を中心に、救命救助活動を最優先に、災害応急対策に全力で取り組む」と述べました。
　松野官房長官は、午後5時ごろ2回目の記者会見を行いました。
　この中で松野官房長官は「この地震による津波の心配はない。志賀原子力発電所をはじめ、原子力施設については異常はないとの報告を受けている。また、人的、物的被害は確認中だが、現時点では特段の被害報告は受けていない」と述べました。
　そのうえで「ライフラインについては停電、断水、通信障害等の被害報告は受けていない。交通関係も特段の影響があったとの報告は受けていない。現在、県警や自衛隊のヘリなどによりさらなる情報収集を進めている」と述べました。
　また「先ほど16時すぎに総理に状況を報告した。総理からは情報収集をしっかり行うこと、被害が把握された場合には早急に災害応急対策に全力で取り組むことなどの指示があった。引き続き、自治体と緊密に連携を図りながら、警察、消防、自衛隊、海上保安庁を中心に、救命・救助活動を最優先に災害応急対策に全力で取り組む」と述べました。
　そして「今後1週間程度、最大震度6弱程度の地震に注意してほしい。特に地震発生から2、3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多い。揺れが強かった地域にお住まいの皆様は、倒壊した建物や道路など危険な場所には近寄らず、自治体の避難情報のほか、テレビ、ラジオ、インターネットなどの情報にも留意しつつ行動するよう重ねてお願いしたい」と呼びかけました。
　さらに松野官房長官は「現時点では、人的被害に関する110番通報や119番通報はないと報告を受けている。漏水については現時点で被害状況の報告は受けていないが、引き続き確認を進めたい」と述べました。

　金子総務大臣「総務省消防庁として状況を確認中」

　金子総務大臣は、島根県出雲市で記者団に対し「連絡を受け、総務省消防庁として状況を確認中だ。速やかにしかるべき対応をとりたい」と述べました。