[2014_02_24_01]資料・調査 追加を要請 規制委、志賀原発断層で(東奥日報2014年2月24日)
 
 原子力規制委員会の有識者調査団は23日、北陸電力志賀原発(石川県)での断層現地調査を終えた。島崎邦彦委員長代理は、資料やボーリング調査の追加を北陸電に求めたことを明らかにした。規制委は1カ月後程度をめどに評価会合を開き、今回の調査を踏まえ論点を整理する。
 調査団はこの日、1、2号機タービン建屋の直下を走る「S−6断層」について、敷地の北側で掘られた試掘溝を前日に続き調べた。
 島崎氏は、S-6が走る岩盤の上面が平らではなく凹凸が多いため、上に乗る13万〜12万年前の地層を断層がずらしたり、変形させたりしているかどうかの判断ができなかったと説明。「肉眼で観察する以外にもいろいろな方法がある」と述べ、追加的な分析や調査を求める可能性を示した。
 調査団はこのほか、原発西側の海岸で敷地内の断層と似た複数の段差を観察。北陸電は、いずれも断層ではなく海の浸食作用によるものと主張している。原発の東約1`強をほぼ南北に延びる「福浦断層」も調査。北陸電は活動性があると評価を変更しており、斜面や試掘溝で確認された福浦断層と地層の関係などを確認した。
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