[2001_06_06_02]原子炉建屋の岩盤検査 北電志賀原発2号機 中部経済産業局北陸支局 地質、強度を確認(北国新聞2001年6月6日)
 
 北陸電力(富山市)が志賀町赤住で建設を進めている志賀原子力発電所2号機の原子炉建屋の基礎基盤検査は5日午前、同所の建設現場で行われ、中部経済産業局電力・ガス事業北陸支局の検査官三人が原発の心臓部である原子炉を収納する原子炉建屋の岩盤の強度などをチェックした。
 検査は電気事業法に基づく工事の工程の使用前検査の一つで、原子炉格納施設が直接設置される基礎基盤を対象に行われ、地質状況、強度、高さなどが届け出の通りかを確認した。
 このうち、岩盤の強度については、現場に「岩盤変形試験装置」のテントが設けられており、温度20度に保たれたテント内で岩盤に直径60センチの装置を使い、1平方cm当たり30キロの荷重をかけて変形の度合いを調べ、強度を外部からモニターで確認した。
 原子炉事故などの異常が起きたときに放射性物質が外部に出るのを防ぐ原子炉格納容器の下部ライナ(内張り)の建設工事の状況も公開された。
 検査は同日中に終了する予定である。
 2号機の工事は5月末現在で進ちょく率が13.4%と順調に進んでおり、今夏には原子炉建屋、タービン建屋工事に取り掛かる。来年早々には原子炉格納容器の下部ライナが原子炉建屋内に設置される予定になっている。
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