「噴火警戒レベル」が設定されている火山(講演資料#20/84)
 
【島村】噴火警戒レベルの話をします。1から5まであります。1が多いですね。御嶽山は3です。噴火したら4か5になる。「噴火警戒レベル」はこれから噴火するから危ないよということで上げるではなくて、噴火したから、あわてて上げるというのが多い。問題はレベル1なんですが、御岳が噴火するまではレベル1だった。御岳が噴火するまでは「山頂まで行っていい」ことになっていた。噴火後に変えたわけです。レベル1は「活火山であることに留意」とありますが、これは、言い方を変えただけで、レベル1であることは変わりません。
【補足】
・気象庁HPの噴火警報・予報(地図表示)で「現在の警報事項(全国)」が表示されます。
・気象庁HPに「御嶽山の噴火災害を踏まえた火山情報の見直しについて〜「火山の状況に関する解説情報」等の変更〜 」という報道発表資料がある。その中にレベル1の表現の変更の記述があったので以下に抜粋する。
『報道発表日 平成27年5月12日
 昨年9月27日に発生した御嶽山の噴火災害を踏まえ、火山噴火予知連絡会に設置した「火山情報の提供に関する検討会」において、平成27年3月26日に最終報告が取りまとめられました。
 気象庁では、この最終報告を受けて、火山情報について以下の見直しを行うこととしましたのでお知らせします。
(中略)
2.噴火予報におけるキーワード「平常」の表現の見直し
噴火警戒レベル1及び噴火予報におけるキーワード「平常」の表現を、活火山であることを適切に理解できるよう、「活火山であることに留意」に改めます。
平成27年5月18日14時より変更します。
(後略)』