戻る ●2017年11月16日 2017年10月台風の降雨 一日当たりの地下水量 百数十トンから310トンに急増 戻る
 
※文中の赤色下線は当会(地震がよくわかる会)の加筆です。

NHK 2017年10月23日
 

○印象的な文・発言のアイコン
( 河北新報 2017/11/17 )

○記事一覧

( 1 ) 河北新報 2017/11/17 台風で汚染水1万トン 降雨で地下水量増加
 東京電力福島第1原発1〜4号機の建屋地下に流入する地下水の量が、10月の台風に伴う降雨の影響により、同月の1カ月間で推定約1万トン近くに上ったことが16日、分かった。
 東電によると、建屋地下への流入量は、今年に入ってから1日当たり百数十トン程度で推移していたが、10月は同約310トンに急増した。1カ月間で1万トン近くになった計算になる。

( 2 ) ロイター 2018/03/08 震災7年、福島原発「凍土壁」効果に疑問符 宙に浮く処理水対策
( 3 ) 時事通信 2018/03/10 問われる「費用対効果」=凍土壁完成、福島第1−東日本大震災7年
 意外な抜け道も明らかになった。今年2月、凍土壁付近の排水路を工事中、せき止めた水が凍土壁を貫く管から逆流して壁の内側に流入した。排水路が大雨で増水した時も、この管から建屋に大量の水が流れ込んだ可能性がある。

( 4 ) 沖縄タイ 2018/06/06 東電、雨水流入経路を新たに特定 対策へ
 東京電力は6日、福島第1原発で汚染水増加の原因となる雨水の流入経路を新たに1カ所特定したと発表した。2号機建屋の屋上で雨水が内部に漏れているとみられ、台風で降雨量が急激に増える時期に備え、応急的な流入防止対策を講じた。

( 5 ) 日刊スポ 2020/07/27 大雨で土壌のセシウム流出 洪水で表土などが海へ
 大規模降雨で表面の土壌と共に河川などを経由して、東京電力福島第1原発の沿岸へ流れ出した放射性物質セシウムが2015年以降、流出総量の大半を占め、海水のセシウム濃度を上昇させる主因になっているとの研究結果を、筑波大の青山道夫客員教授が27日までに発表した。
 汚染水の漏えいを防ぐ海側遮水壁が15年に完成して直接漏えいが減り、大規模降雨時に流出したセシウムの割合が相対的に増加したことが主な理由とみている。
 青山客員教授は第1原発の南10キロの福島県富岡町の富岡漁港で14年6月から海水を採取し、セシウム137の濃度を調査。東電による原発近傍の北側放水口や、北7キロの浪江町、南20キロの楢葉町での調査や気象庁の降水量の記録と併せ、13〜19年の降雨と海中のセシウム濃度の相関性を解析した。濃度は大規模降雨で上昇後、約30日で半減。下降後はほぼ一定となっており、下限値から直接漏えい分を割り出した。

( 6 ) 河北新報 2020/12/01 汚染水1日130トンに抑制 東電 目標達成確実に
( 7 ) 毎日新聞 2021/04/10 処理水保管タンク増設を検討 政府と東電 放出遅れに備え
( 8 ) 千葉日報 2021/04/10 海洋放出 千葉県内漁業者は反発 「風評被害怖い」「次世代への影響心配」
( 9 ) 福島民友 2021/08/05 洪水時の河口沿岸セシウム濃度変化 予測モデル使い再現に成功
 研究チームによると、川の土砂に含まれるセシウムは、海水に触れると溶け出すことが知られている。研究チームは、阿武隈川下流の土砂を使った実験で、土砂のセシウムの5.5〜11%が海水に溶け出すことを突き止めた。

( 10 ) たんぽぽ 2021/12/24 福島第一原発事故による汚染水対策は破綻状態にある_山崎久隆
 意見募集を行ったのですが、「報告書」の前提となっているのは汚染水を海水で薄めて海洋に放出するというものですから、その是否を問うものならば意義はあると思いますが、環境影響評価の部分にだけ意見を求める形式になっていて、これは納得できません。
 また、汚染水を「ALPS処理水」というのならばまだしも、文中では「安全な水」などと表記しており、あらかじめ大きくバイアスをかけています。
 「安全な水」を海に流しても安全であることには間違いないでしょう。
 このような立場で書かれた文書が、評価報告書という名で公開されていることに驚きを禁じ得ません。
 東電の姿勢は、いまさらながらに恐ろしいと感じました。
 ◎ 残念ながら、汚染水対策は破綻状態にある。
 「重層的な対策」などは機能しておらず、実質的にはサブドレン井戸をくみ上げて毎日海洋放出することで建屋侵入量を減らしているに過ぎない。
 つまり「サブドレン一点の効果」であり、残りの対策はサブドレンまでの地下水を抑制しているに過ぎない。サブドレンが機能していた時代、つまり2011年3月11日以前は、建屋最下部以下まで地下水位を下げていたのだから、今もそれは可能である。
 凍土壁や地下水バイパスがなくても地下水量はコントロールできるはずである。

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