[2017_07_20_02]処理水放出発言 「はらわた煮えくり返る」 「私を口実にして」規制委員長が不満(東奥日報2017年7月20日)
 
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 原子力規制委員会の田中俊一委員長は19日の記者会見で、東京電力福島第1原発でたまり続ける放射性物質トリチウム処理水の処分方法に関する川村隆会長の発言について「私を口実にして、原発事故を起こした当事者として(判断から)逃げるのはおかしい。はらわたが煮えくり返る」と話した。川村氏は報道各社のインタビューで「委員長と同じ意見だ」と述べ、海洋放出を明言していた。
 トリチウムば水から分離するのが難しく、処理水は第1原発の敷地内のタンク約580基に貯蔵。田中氏は、処理水は法令基準以下に薄めて海に流すべきだと訴えており、川村氏らを呼んだ10日の規制委の臨時会議でも、経済産業省の専門家会合の結論を待つのではなく、東電が主体的に判断するよう求めていた。
 田中氏は会見で「当然いろいろな反発や問題がある。会長らが向き合わないと解決しない。(処理水は)いつまでため続けられるのか」とも話した。
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