戻る ●2014年2月19日 タンク弁開きっぱなし 高濃度汚染水100トン漏れ 戻る
 
※文中の赤色下線は当会(地震がよくわかる会)の加筆です。

( 東京新聞 2014/02/20 )
 

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( 東京新聞 2014/02/20 )

○記事一覧

( 1 ) NHK 2014/02/20 高濃度汚染水タンクから漏れる
 東京電力福島第一原子力発電所で19日夜、山側のタンクから極めて高濃度の放射性物質を含む汚染水が漏れ、およそ100トンがタンクを囲うせきの外に流出しました。
 東京電力は、配管の弁の故障などで、移送していた汚染水が予定していなかったタンクに入ったため、あふれたとみて調べています。
 東京電力が調べたところ、水はタンクの天板の継ぎ目から漏れ、雨どいをつたって、タンクを囲うせきの外に流出していたということで、隣接するタンクに水を移して、水位を下げるなどして、発見から6時間余りで漏えいが止まったことが確認されたということです。
 せきの外に流出した汚染水の量はおよそ100トンとみられ、放射性ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が、タンクからの汚染水漏れとしてはこれまでで最も高い、1リットル当たり2億3000万ベクレルという極めて高い濃度で検出されました。
 また、セシウム137も国の海への放出基準の100倍余りの1リットル当たり9300ベクレルと高い濃度で検出されました。
 この汚染水には、主に放射性物質のストロンチウム90が含まれていて、2億3000万ベクレルを、ストロンチウム90の海への排出基準と比較すると、760万倍余りに当たります。

( 2 ) 東京新聞 2014/02/20 高濃度汚染水100トン漏れ タンク弁開きっぱなし
 東電によると、19日午後11時25分ごろ、巡回中だった下請け企業の作業員が4号機の西側にあるタンク群の一基で、天板の接ぎ目付近から水漏れしているのを見つけた。
 発見の9時間半ほど前には、タンクの水位計がほぼ満水を知らせる警報を発していた。
 この時点ではタンク周辺に水漏れなどの異常は見つからなかったため、東電は現場で実際の水位を確認しないまま水位計の故障と判断し、特段の対策は取らなかった
という。
 しかし、実際にはタンクに取り付けられた処理水を受け入れるための二つの弁が開きっぱなしになっており、水位はさらに上昇し、遅くとも深夜には処理水があふれ出すレベルに達していた。
 タンク群の周囲には、コンクリート製の堰(せき)があり、処理水は食い止められるはずだった。しかし、タンクには、天板に降った雨を堰の外に直接排出する雨どいが取り付けられており、これが裏目となって処理水が敷地へ大量漏出した。東電は「近くには排水溝がなく、海への流出はないと考えている」と強調している。

( 3 ) 東奥日報 2014/02/22 タンク汚染水漏れ 配管弁操作ミス、隠蔽か
 東京電力福島第1原発のタンクから約100トンの高濃度汚染水が漏れた問題で、東電は21日、タンクにつながる配管の弁が漏えい前に開いていた可能性が高いことを明らかにした。漏えいが見つかった後の現場確認では弁が閉まった状態だったことから、何者かが誤って弁を開け、ミスを隠蔽(いんぺい)するために戻した可能性が出てきた。
 漏えいは19日午後11時25分ごろ、「H6」と呼ばれるタンク群の1基で見つかった。別のタンク群に移送するはずの汚染水が、満水に近かったH6のタンクに移送されたため、汚染水がタンクからあふれた。

( 4 ) 東奥日報 2014/02/27 汚染水漏れ対応 「あまりに稚拙」 規制委、東電に改善要求
 大島賢三委員は「単なる操作ミスを超えて、何らかの悪意があるなら、重要なセキュリティー上の問題だ」とし、故意の可能性も念頭に置いた調査を東電に求めた。一方、田中氏は「悪意を前提とした調査は好ましくない。現場に不信感がまん延すると安全を守れない」と調査方法への配慮を求めた。

( 5 ) 東奥日報 2014/03/01 東電・汚染水の弁開閉操作 作業員特定できず
 福島第1原発の地上タンクから高濃度の汚染水約100トンが漏れた問題で、東京電力は28日、誰がタンクにつながる配管の弁を開閉したのか、作業員への聞き取り調査を進めているものの、漏えい判明から1週間以上が経過しても特定に至っていないことを明らかにした。

( 6 ) 東奥日報 2014/03/08 高水位示す警報も 移送ポンプ止めず 福島第1汚染水
 東京電力は7日、福島第1原発の汚染水を保管する地上タンクで、水位が高くなったことを示す警報が鳴ったのに、汚染水の移送ポンプを止めないミスがあったと発表した。
 2月に地上タンクから100トンの汚染水が漏れたトラブルを受けて、警報が成った場合は汚染水の移送ポンプを止めた上で、現場を確認するようマニュアルを見直したばかりだが、徹底されていなかった。警報は機器の誤作動と見られ、水位の異常や汚染漏れはなかった。

( 7 ) NHK 2014/04/14 高濃度汚染水200トン余 移送先でない建物に誤送
 東京電力によりますと、13日までの4日間に水位が上がるはずの建物で反対に下がるなどの異常が見つかり、調査の結果、使う予定がないポンプ4台が動いて、汚染水およそ203トンが、本来の移送先ではない「焼却工作建屋」と呼ばれる建物の地下に流れ込んでいたことが分かりました。
 流れ込んだ汚染水には、1リットル当たり3700万ベクレルという高濃度の放射性セシウムが含まれていました。

( 8 ) 東奥日報 2014/04/15 故意の可能性含め調査 高濃度汚染水誤送で
 福島第1原発の汚染水対策で、使う予定のないポンプが動き、移送先でない建屋に高濃度汚染水約203トンが流入した問題で、東京電力の尾野昌之原子力・立地本部長代理は14日、「予断を持たずに調べる」と述べ、作業関係者がポンプを故意に操作した可能性も含めて調査する方針を明らかにした。

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