[2020_12_11_02]老朽原発美浜3号、高浜1.2号うごかすな! リレーデモ最終日(美浜町行動)に参加して 日に日に増えるデモ参加者(延べ1150名以上) 「大飯3.4号設置許可取り消し」判決が下される中 200名をこえる仲間が集まり関西電力原子力 事業本部(美浜)を包囲 全原発廃炉の道筋大きく前進 沼倉潤(再稼働阻止全国ネットワーク)(たんぽぽ舎2020年12月11日)
 
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老朽原発美浜3号、高浜1.2号うごかすな! リレーデモ最終日(美浜町行動)に参加して 日に日に増えるデモ参加者(延べ1150名以上) 「大飯3.4号設置許可取り消し」判決が下される中 200名をこえる仲間が集まり関西電力原子力 事業本部(美浜)を包囲 全原発廃炉の道筋大きく前進 沼倉潤(再稼働阻止全国ネットワーク)

◎ 11月23日、関西電力本店(大阪市)前抗議に550名が集まり、西梅田公園を出発したデモ隊は、6日までの10日間、延べ1150名以上が参加したリレーデモの最終日、美浜町役場にて朝8時からアピール行動を開始しました。
 今回、「再稼働阻止全国ネットワーク」の呼びかけで、美浜行動に参加しましたので報告いたします。
 リレーデモは、1450万人の生活用水の水源、琵琶湖の西岸を北上しながら、狭い路地や、街中、畑、田んぼの周りにもデモ隊が入り込み、周辺の住民に原発事故による放射能被害の危険性を訴える行動で、日に日にデモ参加者が増えていく画期的なデモとなりました。
 また、日程の合間には休養日を入れ、参加者の健康維持にも配慮しつつ、休養日には裁判傍聴も行うなど実行委の皆さんと、呼びかけに応じ、地域から参加合流した皆さんの熱意と行動力に驚かされました。

◎ そうした中で、12月4日、8年間の裁判の末勝ち取った「大飯3,4号機の設置許可取り消し」の判決が報じられ、最終日12月9日、美浜町役場前には200名をこえる仲間が駆けつけ、町内デモ、申し入れ、抗議行動を行いました。
 東京から参加した私たちは、前日、美浜原子力発電所PR館を訪れましたが、3号機の工事車両がひっきりなしに往来している現場に遭遇。
 近くの水晶浜ではサーフィンを楽しむ10数名の人たちの姿も見受けられ、その違和感にも一抹の不安感をおぼえながら、実行委のメンバーが待ち受けている宿泊場所へとむかいました。

◎ 9日、美浜町原子力発電所特別委員会が10時より開催されるということで、朝8時より大横断幕でアピール行動を開始。傍聴に駆け付けた地元福井や滋賀の皆さん、愛媛、高松からも「再稼働阻止全国ネットワーク」の仲間が参加し30数名でマイク情宣を行いました。
 美浜町当局は、コロナを理由に住民の傍聴を一切認めない張り紙を張り出しましたが、「住民に公開されない委員会は民主主義の原則に反する」という私たちの申し入れで、傍聴席が確保されました。
 デモ中も毎回ニュースを発行し、新聞でも報道された大衆行動が、大きな力となり町当局の権利侵害を撤回させたといえます。

◎ この日の原子力特別員会は、再稼働賛成2件、反対12件の請願をわずか90分で審議を終え、再稼働賛成の請願を15日開催の本会議にむけ可決しました。
 委員会終了後の午後、町長に対し申し入れ書を提出。役場前では河本美浜町議会議員、住民の石地さん、中嶌哲演さんらが発言。
 河本議員は「今日のデモは素晴らしかった。こんなに長い隊列のデモは初めてで、この力で本会議でも精いっぱい訴えていきたい」
 中嶌哲演さんは「370万件の利用者が関電との契約を断ち切っている。まだまだ地元の運動は弱いところがあるが、若狭で発電される電気はすべて大消費地の都市部で使われる。立地地の住民と都市の市民が関電を追いつめていけば、原発をなくすことができる。今日の行動は大いに元気づけられる」と発言。
 シュプレヒコールも明るく力強いものになりました。3時過ぎには関電原子力事業本部前で抗議。
 包囲行動の参加者が次々と発言する中で、申し入れ団は事業本部のビル内で会見し、申し入れ書を渡し関西電力に「老朽原発再稼働の準備工事の中止と廃炉決定」など7項目の申し入れを行いました。
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